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エストニアの香り高いリンゴから生まれた、極上のクラフトシードル

バルト三国の西北に位置するエストニア。正式な国名はエストニア共和国。キリスト生誕よりずっと前、古い時代に現在のエストニアに移住したEesti(エースティ)という民族の名前に由来されていると言われています。フィンランド端に面した首都タリンは、地図上ではフィンランドのヘルシンキの真下、湾を挟んで南は約82キロに位置しています。

 

おとぎの国のようなエストニア

エストニア共和国の首都タリン。赤い三角帽子の屋根を持つ石造りの丸い道や城壁に囲まれた旧市街は、15世紀頃の街の面影が今も色濃く残る美しいエリア。新しく建てられたビルが立ち並ぶ新市街と城壁によって完全に遮断された旧市街は、いつか夢に見た中世の街そのままです。

 

中央にいくつもの石造りの小道が広がります。どの道を歩いても可愛らしいドアや窓、軒先に生けられた花々のあしらい、看板や地元の人の暮らしの様子など、心を引き寄せられる景色が待っています。旧市街の中心となるラエコヤ広場を始め、パステルカラーの絵の具を薄く広げたような建物が随所に並ぶタリン。首都と呼ぶにはあまりにも可憐でまるでおとぎの国のようです。

 

そして、エストニアは自然が溢れる緑豊かな国です。何百キロにも及ぶ海岸線と国土の約半分を美しく深い森。その海と森をつなぐように点在する小さな街や素朴な村村の風景を車窓から眺めることができます。

最高のシードルを作り出す土壌を持つエストニア

エストニアのすべての家庭には林檎の木があると言われるほど、エストニアは林檎が親しまれている国です。

エストニア大地の大部分は石灰岩の層の上にあり、イングランド南西部とノルマンディーのいくつかの最高のシードル生産地域と土壌が似ています。エストニアのバルト海沿岸では、北国の短い夏と、長い秋が、密度が濃く、風味に満ちた香り高いリンゴを生み出します。 そんなバルト海沿岸のリンゴからつくられたシードルがヤーニハンソ(JAANIHANSO)のシードルです。

ヤーニハンソのシードルは、厳選した果実だけを瓶内二次発酵させた、まるでシャンパーニュのようなキメの細かい泡が立ち上る、極上のクラフトシードルです。グラスに注ぐとほのかにリンゴの爽やかな香りが匂いたち、泡沫が浮かびます。

創業者アルバル・ロージマ(Alvar Roosimaa)氏

リンゴが身近にあるエストニアでヤーニハンソ(JAANIHANSO)のシードルを創業したアルバル・ロージマ(Alvar Roosimaa)氏は、厳選したオーガニックのリンゴだけを瓶内二次発酵させ、まるでシャンパーニュのようにキメ細かい泡のスパークリング・シードルをつくっています。シードルには珍しく、ボトルにはヴィンテージ(収穫年度)が記載されています。

 

ロージマ氏がつくるシードルは、スタイルとしては、とくにエストニアの伝統に根ざしたものではありません。たしかに現地では、リンゴは伝統的に人々の生活の中に溶け込んだ果実ではあります。しかし彼が範としているのはシャンパーニュです。

 

彼はリンゴ生産などの農業的なバックグラウンドの人ではありません。彼の家族は2000年に、首都タリンの郊外にある、18世紀の建物の周辺に拡がる果樹園を購入しました。彼が本格的に関わるようになったのは2013年です。それまでは金融の世界にいて、ロンドンでファンドマネージャーとして働いていました。  

創業者が目指す新しいシードル

彼が目指すシードルは、パブで飲まれるような、クラフトビールと比較されるようなものではなく、レストランのワインリストに、シャンパーニュと並んで紹介されるような、リンゴのスパークリングワインです。

 

原材料としてのリンゴは、ブドウに比べて糖分の少ない果実です。シャンパーニュ方式の瓶内二次発酵のシードルをつくるのは技術的には難しいと言われています。

リンゴのスパークリングワインをここまでエレガントなものができる、という品質面を辛抱強く丁寧に伝え続けている印象を受けます。  

 

オーガニックであることもそこまで熱心にアピールしていませんが生産者としてはオーガニック認証を取っています。認証取得のコストの問題もあるので、ひとつずつ取得していると言っていました。アルバル・ロージマ(Alvar Roosimaa)氏がつくるヤーニハンソの品質、醸造技術といった面では、現在日本で流通しているシードルの中では間違いなくトップクラスに入るものです。  

 

彼のシードル造りは海外でも知られていて、シャンパーニュ方式による醸造技術についてのセミナーに、講師として招かれることもあるほど高く評価されています。ヨーロッパだけでなく、アメリカやブラジルでも、講演をしたことがあります。

 

世界的に知られていたバルセロナ近郊の「el Bulli(エル・ブジ)」を手がけたアドリア兄弟のプロジェクト、「elBarri(エル・バリ)」の中核レストランである「Enigma Conceptでは。同店のヘッドソムリエ Chritsina Losad から直接連絡を受けいくつかのアイテムが採用されています。  

また雑誌『Bon Appetit』※ が選ぶ Best New Restaurant で2018年に No.1 に選ばれたオクラホマシティの NONESUCH でも採用されています。ヤーニハンのシードルは新しい味覚を求める新進気鋭のレストランにアピールするものがあるのです。 (※発行は GQ, The New Yorker, Vanity Fair, Vogue などの米コンデナスト社)  

ヤーニハンソ・シードル

ヤーニハンソ・シードル・ブリュット<辛口>(発泡性8.5%)

バルト海沿岸のエストニアで、オーガニックのリンゴを原料に造られた、最高級シードルです。 この淡麗な辛口ブリュットは、果実味の中に、厳しい冬に搾ったリンゴの優しい苦みが心地良い逸品。 エレガントな泡は食前酒に最適です。

ヤーニハンソ・シードル・ドライ<中辛口>(発泡性5.8%)

エストニア原産の品種のみを使い、18ヶ月以上の長期熟成を経た中辛口ドライは、泡の余韻が口の中に広がる、 黄金色のシードルです。魚介類などに良く合います。

ヤーニハンソ・シードル・スイート<やや甘口>(発泡性5.8%)

やや甘口のスイートは、フランスのスタイルを意識した、スッキリとしたスパークリング。若干の渋みを残しながらも、口の中に豊かな果実の香りが広がります。

ヤーニハンソ・シードル・ロゼ<中辛口>(発泡性6.0%)

やや甘口のロゼは、グラスから漂う、摘みたてのラズベリーを思わせるようなリンゴの皮の香りが特徴。酸味と甘みの見事なバランスは夏の日を彩ります。

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