新世代のフランス生産者たちの挑戦 – SASSYシードルの創業者たち 2022年4月12日 by travesia with no comment サッシー (フランス) フランス・ノルマンディー地方から メゾン・サッシー(Maison Sassy)は2014年、ノルマンディー地方南部のリンゴ畑が広がる風景で育った二人の幼馴染み、グザビエとピエール・エマニュエルによって設立されました。グザビエの実家であるシャトー・サッシーは地元の名家で、1852年からシードルをつくっています。小さい頃からテーブルにはシードルが置かれ、家族は自家製のカルヴァドスを楽しんでいたそうです。成長し、海外で学び、金融の世界で働いた後に、彼らは自分たちの故郷に戻ってメゾン・サッシーを立ち上げます。2014年当時でもフランスにおけるシードルのポジションは、ワインと比べると低いものでした。「田舎の飲物」というイメージさえあり、彼らはそれを払拭したいと考えたそうです。それがSASSYの「シードルに新しい輝きを与える」という彼らのミッションにつながりました。 伝統を生かしつつ、新しいスタイルのシードルを 彼らは地元のクラフトマスターの協力を得て商品を開発すると同時に、ミッションを実現するために、時間をかけてブランド・コンセプトを練り上げました。それは都会的で、華やかで、洗練されたイメージを持ちながらも、誰にとっても親しみやすいブランド、というものです。ボトルデザインは、そのコンセプトを体現すべく、スタイリッシュな透明ボトルを採用しています。メゾン・サッシーは果実酒の生産者としては非常にビジネス感覚に優れているという印象を持ちます。創業者は二人ともまだ30代半ばと非常に若いです。フランスらしい洒脱さ、ノルマンディー地方の伝統から逸脱しないようにポジションを取りつつ、伝統的な果実酒生産者と比べると、よりスタートアップ的な経営を行っています。まだまだ規模としては小さいものの、投資家向け資料もすぐに出てくるような生産者です。パリとロンドンにオフィスを構え、15カ国以上に輸出しています。2014年の創業から短期間のうちにクラフトシードルのジャンルではフランスNo.1になりました。 フランス サッシー・シードルについて詳しくはこちら関連記事:新世代のフランス生産者たちの挑戦 – SASSYシードルの創業者たちクラフトシードル – 発酵の世界と、醸造家こだわりの製法サッシー・シードルはなぜ砂糖を加えていないのに甘みがあるのか サッシー・シードル・クラシック 5.2%酸味の強いリンゴとビタースイート系の品種を中心に、22種類のリンゴをブレンドしています。フランスらしさをそのままに、現代的にスッキリ仕上げた無添加ナチュラル・シードル。 サッシー・シードル・ロゼ 3.0%スイート系と酸味の強い品種を中心に、18種類のリンゴをブレンドしています。赤い果肉のリンゴを使い、ナチュラルな甘酸っぱさが魅力です。 サッシー・シードル・ポワール(洋梨) 2.5%12種類の地元産の洋梨をブレンドした、繊細で上品な味わいと、泡立ちの素晴らしさが際立つスパークリングです。 Previous Post イギリス・オーガニック・シードルの最高峰 – 1本のりんごの⽊から始まる物語 Next Post シードルに合う料理は? – ペアリング:ガレット編 in フランス