そんな長い伝統を持つバスクのシードルづくりですが、これまでバスクの外では知られていませんでした。しかし2017年に原産地呼称「Euskal Sagardoa (バスク語で ”バスクのシードル”)」が定められて以降、品質はより向上し、人々の健康志向にもマッチして、多くの注目を集めています。
原産地呼称のルールで使用が認められているのは、バスク地方原産の、主要24品種を含む115種類のリンゴ品種だけです。酵母はリンゴの皮に付着している天然のものしか使用を認められていません。また砂糖を加えたり、炭酸を充填することも認められていません(バスクシードルはソフトな微発泡です)。フィルタリング(濾過)も許されていません。なお、糖分は1リットルあたり4.0グラム以下(還元糖)と定められています。