シードルはどんなお酒?【その1】- 世界で飲まれているシードルは、なんと約1000種類以上! 2022年2月26日 by travesia with no comment シードルについて シードルはりんごのお酒です。原料はりんごだけシードルは、リンゴの果汁を発酵させて作られる醸造酒です。日本のシードルを作るために(735ml)使われるりんごの数は日本の場合、平均5~6個です。アルコール度数が低めで飲みやすいアルコール度数が2%から9%程度と幅広く、優しい飲み口も多いので、普段、お酒を飲み慣れない人にもお勧めです。ヨーロッパではポピュラーなお酒ビールやワインと同じように、シードルがテーブルに並び、かつては水がわりに飲まれていた国もあります。AICV(欧州のリンゴ酒・果実酒協会)の資料によると、シードルは世界の生産量の約48%がヨーロッパが占めています。近年、一部のEU諸国では、シードルは、すべてのアルコール飲料の中で最も速い成長率を誇り、人気は衰えません。シードルは時代を超えて愛され続けています。参照:AICV European Cider Trends 2021現在、世界で飲まれているシードルは、なんと約1000種類以上と多彩なシードルがあります。 シードルの種類■発酵タイプ密閉容器内で発酵させることにより、発生した炭酸ガスを留めたタイプ。ほとんどが自然の発泡ですが、後から炭酸ガスを注入する製品もあります。■スティルタイプ無発泡タイプ。一次発酵のみか、発酵で生まれる炭酸ガスを除いたもの。りんごワインとも呼ばれます。■アイスシードルりんごを枝につけたまま収穫せず、冬の外気の中でそのまま凍らせてから作るシードル。カナダなどでよく作られ、糖度が高く、アルコール分も高いお酒になります。果汁を凍らせて作る方法もあります。■フレーバード・シードル洋梨、マルメロ、ベリー類、パッションフルーツなどの果実、ジンジャーを始めとしたハーブ&スパイスで香り付けをしたシードルもあります。 さて、シードルは「甘いお酒」というイメージが強いですがいろいろな味のタイプがあります。次回のシードルってどんなお酒?【その2】ではシードルのいろいろな味についてご紹介します。お楽しみに! イサステギ・酸化防止剤無添加 ナチュラル・シードルイサステギ・酸化防止剤無添加ナチュラル・シードルは、バスク産のシードルであり、20種類ものリンゴの天然果汁だけでつくられた、素朴なリンゴのお酒です。原料はリンゴのみ。甘くなく、食事に合い、ペクチンやリンゴ・ポリフェノールなど、抗酸化作用があるリンゴ健康成分もそのままです。 スペイン・バスク地方イサステギシードルについて詳しくはこちら関連記事:スペイン・バスク地方、美食の地をめぐるあれこれとシードル・その1 スペイン・バスク地方、美食の地をめぐるあれこれとシードル・その2スペイン・バスク地方で、酸っぱいシードルに出会う – 様々な味わいの酸味を発見 バスク地方スペインからフランスへ、シャネルの転機の地ビアリッツ ダンカートン・オーガニック・シードル・ブラックフォックス<中辛口>リンゴ10種類を使った、ダンカートンを代表する中辛口のブレンド。果肉の甘みと皮の渋みが重層的に広がり、優雅な余韻を残します。 圧倒的な果実味が特徴の、英国シードルの伝統に忠実なシードルです。 イギリス ダンカートン・オーガニック・シードルについて詳しくはこちら関連記事:イギリス・オーガニック・シードルの最高峰 – 1本のりんごの⽊から始まる物語工業製品のようなシードル?世界最大の生産量イギリスのシードル サッシー・シードル・クラシック 5.2%酸味の強いリンゴとビタースイート系の品種を中心に、22種類のリンゴをブレンドしています。フランスらしさをそのままに、現代的にスッキリ仕上げた無添加ナチュラル・シードル。 フランス サッシー・シードルについて詳しくはこちら関連記事:新世代のフランス生産者たちの挑戦 – SASSYシードルの創業者たちクラフトシードル – 発酵の世界と、醸造家こだわりの製法サッシー・シードルはなぜ砂糖を加えていないのに甘みがあるのか ヤーニハンソ・シードル・ブリュット<辛口>(発泡性8.5%)バルト海沿岸のエストニアで、オーガニックのリンゴを原料に造られた、最高級シードルです。 この淡麗な辛口ブリュットは、果実味の中に、厳しい冬に搾ったリンゴの優しい苦みが心地良い逸品。 エレガントな泡は食前酒に最適です。 エストニア ヤーニハンソ・シードルについて詳しくはこちら関連記事:エストニアの香り高いリンゴから生まれた、極上のクラフトシードル日本から遠い国エストニアの豊かな食事情とシードルとのペアリング アバヴァス・シードル・ミディアム<中辛口>(発泡性7.5%)地元品種を8ヶ月間低温で熟成させてからブレンドした中辛口のスパークリングです。メロンを感じさせる香りの後に、甘すぎずスッキリとしたリンゴの余韻が続きます。果実味が開くのに若干時間がかかります。食前酒として、移りゆく香りをお楽しみ下さい。750ml / 330ml 7.5% ラトビア アバヴァス・シードルについて詳しくはこちら関連記事:バルト海の真珠ラトビア、シードルの国際的コンテストで認められる国世界でも稀有な北緯57度線にあるワイナリーのシードル Previous Post 2022年シーズン解禁のスペイン・バスク地方 – みんなで大樽から注ごう! Next Post バスクシードル「イサステギ」: スペイン・バスク地方のシードル原産地呼称を知っていますか?